お金は補助輪
「お金で幸せを手に入れることはできないが、不幸を減らすことならできる」
・・・ある本に書かれていた言葉。
現実を冷静に捉えた金言だ。
不幸が重なっていては、幸せも遠のいてしまう。
だから、お金があるだけでは幸せになれるわけではないが、
不幸を減らす、という意味において間接的に幸せに大きく貢献していることも事実。
お金に対する認識として、このバランス感覚はとても大切だと思う。
お金は、言わば(自転車等で言うところの)補助輪。
補助輪がたくさんあれば、転ばずに済む。
しかし、お金に依存し過ぎて補助輪のみで走るようになったら、
もはや自転車ではなくなる。
本当の幸せ(例えば自転車で颯爽と走ること)は、補助輪を外したその先にある。
だからと言って、補助輪が要らないわけではない。
実際、もし補助輪が存在しなかったら、
自転車に乗れる人の人数も限られてしまっていたことだろうし、
補助輪を付けた状態で自転車に乗ることを疑似体験することもできない。
お金はお金で、使いようによっては極めて有用で役に立つのは事実。
(何事にも言えることだが)極端に依存することがいけないのであって、
お金の本質を見極めた上で、有効活用することによってこそ
(お金自身にとっても)お金の本分を全うできるのだ。
お金の無駄遣いをしてはいけないのは、
資源の無駄遣いをしてはいけないのと同じ道理である。