人間の能力 | 考えすぎ

人間の能力

人間の能力をあまり見くびってはいけない。

有能だからこそ、愚かな言動をすることもできるのだ。

将来について楽観的か悲観的かに関わらず、いずれにしても、

人間の能力を軽視していると見誤ることになる。


自惚れよ、というのではない。

むしろ逆で、より謙虚でなければならないにも関わらず、

なぜか影響力を持ち過ぎているのだ。


訳もわからずに既に与えられてしまっているギフトを持て余している間にも、

本人が気付かないうちに数々の修復不能な犠牲をもたらしてしまうことがあるし、

それが可能なのが人間だ。

その気になれば、神に成ることも機械に成ることもできてしまう。

それが人間。

本来ならそう成れるだけの徳を積んでいたり、合理的で理知的な振る舞いができて周囲から認められていたりするわけでもないにも関わらず。


変に美化してはいけない。

より一層の注意を払いながら、しかし人間に生まれついた以上は覚悟を決めたら肚を括って、

身の丈に合った生きかたに努めていくほかない。